猫のしっぽかえるの手

今日もいろいろな出会いがあったなぁ…と、
一日を反芻しながら 玄関のドアに手をのばそうとしたところで、 
目が合って 一歩引き戻された。
濃紺の空に爪をたてて引っ掻いたような月。
ハンドルを握っていた妹の指のマニキュアを 急に思い出す。
そして そんな自分が可笑しくて笑ってしまう。

人は心が沈むとうつむく傾向があって
そんな時には あえて 上に有るものを 目に留めるようにすると良いという。

そういうことならば 
今日はまぁまぁマルの一日だったんだろう。
生まれて間もない三日月を見つけられるくらい 心は晴れているってことだ。

さぁ、秋の夜長、録画保存しておいた「猫のしっぽかえるの手」観ながら 
ベネシア流 喉のシロップを作りましょうか。  

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